電源
「好奇心の電源を入れよう」
とある車のCMでキャッチフレーズとして使われていた。
好奇心の電源入れたい!入れて!と思う一方、何か違和感を感じた。
好奇心は本来その人の中からふつふつと沸きあがるものな気がするし、そうであれば「電源を入れる」という表現は何か不自然で作為的なものを感じる。
でも、日々好奇心を発露する場面が少ない人にとっては、いつしか埋もれてしまった好奇心に目を向けるという意味で「電源を入れる」という表現は的を射ている気もする。
ややこしいのが、私の場合仕事に圧倒され自分の時間が取れないと思えば思うほど、行動には移せないものの好奇心自体はむくむくと膨張する。やれない(結局やらない)のは判っているものの、だからこそあれをやったら、これをやったらと妄想が膨れ上がる。
一方で、一日予定のない日曜日は、膨れ上がったはずの好奇心がしぼみ続ける。
まぁまぁ必ずしも今日やらなくても、というタチの悪い悪魔が顔を出す。
好奇心の電源を入れた後、好奇心の電流を継続させる機能と、好奇心を行動に移すために物理的電気ショックの方が欲しいかな。人によるけど。